こんにちは、ドバイ移住総合コンサルタントの池田洋平です!
中東のドバイに移住したいが、どうしたらいいのとお考えの方に本稿を提供いたします。
コロナ禍においても、ドバイへの移住者は非常に増えています。その魅力はどこにあるのか、メリットとデメリットは何か、そしてその移住方法について解説していきます。

アラブといえば石油王のイメージどおり、近年の急成長で大富豪が多い国としても有名ですよね。
でもドバイで会社を設立したり銀行口座を開設するにはなかなかハードルが高くて(ハードルが高いと思い込んで)、進出ができない企業もあるんです。
もったいない!チャンスの宝庫ですよ。
ドバイ法人、何がすごい?
UAEで法人設立をおすすめする理由は以下の4つです。
・節税効果が抜群
・個人の一人当たりの購買力平価GDPはなんと日本の約3倍!
・起業がカンタン
・新規販路が開拓できる
・節税効果が抜群
真っ先にこれが来るでしょう。ドバイは各種税金がざっくりゼロ!!(詳しくはあとで述べます。)
55%の税率でお国に半分持って行かれることはないですし、相続税もないのでお子さんに資産をガッツリ残すこともできます。
経費の為のいらん出費や工作も必要ないので、有効に時間を使えて事業に集中することができます。
・個人の一人当たりの購買力平価GDPはなんと日本の約3倍!
UAEの一人当たりの購買力平価GDPは全人口の約8割以上を占める外国人を含めても、2015年度には65,000米ドルで、世界7位という高水準(世界銀行調べ)。
ドバイ政府統計センターが行った調査によると、UAE 人世帯の平均消費支出は 2010 年 3 月時点で日本円に換算すると、約 79 万 6,000 円、同時点での日本の約 29 万 2,000円と比べると約2.73倍だとか!
大卒の自国民の初任給のほとんどは500万円を超えるが、驚くことに、所得税がないので、ほぼ丸々自分で使えちゃいます。
こうした恵まれた社会保障制度のもと,高級車に乗り,家政婦やベビーシッターを雇い,国民の誰もが不自由なく豊かな暮らしをしており,将来に対し不安がないと言われてますね。
ロールスロイスが世界で一番売れている国はなんとドバイ。
ハイエンドの高級品が飛ぶように売れるので、それが購買力GDPを押し上げていると言うのもあるでしょうね!
・起業がカンタン
UAEといえば石油ですが、近年は海外から企業や人を積極的に誘致しています。
フリーゾーンやフリーランスビザを発給してくれるので、進出のハードルがどんどん軽くなっていってます!
去年まで「メインランドの法人の株式シェアの51%以上を現地人が所有しなくてはならない」と言う掟がありましたが、それもなくなりました。(一部例外あり)
日本にいながら会社はサクッとできちゃいます!
・新規販路が開拓できる
UAEへの進出は、さらに近隣の中東やヨーロッパへ進出する足がかりになります。
ドバイ国際空港はこの辺のハブ空港なので、安くサクッと他国へ移動できます。
インドまでは3時間だったかな。
うちのパイセンも長期休暇には、パリやスウェーデンに行って奥様のご機嫌を取ってる模様(笑)ワシも連れてけ!
世界進出へのきっかけづくりにはもってこいです。
法人の種類
ドバイには、メインランド、フリーゾーン、オフショアなど法人スタイルが大きく3種ほどあります。
ドバイで店をオープンしたい、節税を考えている、フリーランスで働きたいなどご自分の目的にあった選択を最初にしっかりしたいところです!
後々の方向修正も勿論できますが、せっかく作った法人の精算など余計なコストとストレスが発生しちゃいますので、最初が肝心です。
以下では、ざっくりフリーゾーンとメインランドの違いを見ていきましょう!
フリーゾーンってなに?
下の表でフリーゾーンとメインラインドの違いをまとめました。
ビザの種類 | 株式 | 法人税 | 備考 |
フリーゾーン | 100%外資による経営 | 非課税(最大50年間) | UAE国内に代理店設置が必要 政府関連の仕事はもらいにくい |
メインランド | 100%外資による経営 (一部UAE国民が51%以上の株式を保有する規制あり) | 非課税 | UAE国籍の人を雇用する義務がある 準備と費用がかかる(人件費、オフィス代など) |
※フリーゾーンとは?
外資企業誘致のための関税特権と税制優遇措置を提供する経済特区のことで、100%外資による経営が可能。
ビジネスを行うために各フリーゾーンが発行するライセンスを所有する必要がある。
フリーゾーンのメリット
・100%外資による経営が可能
・UAE国籍の従業員の雇用義務なし
・ローカルスポンサー不要
・最大50年間の非課税
・リアルオフィスを借りなくてもOK
・日本にいながら2-6週間で登記完了
・とにかく安い
メインランドのメリット
メインランドとは?
ドバイ経済開発省(DED)に登記した民間事業体とその代表者に商業事業を許可されている地域のこと。
フリーゾーンでは行えないUAE国内のビジネスを行うことができる。
・UAE国内であらゆる事業を行える
・UAE国民が51%の株式を保有するため信頼性が高い←現在は外資100%で起業できます。(正確にはライセンスアクティビティによります)
・大手企業との取引がしやすい
・実店舗商売ができる。
ということで、ざっくり言うと日本向けのビジネスをされるならフリーゾーン、UAEで美容室や小売店など店舗商売をしたいならメインランド、と言う風に捉えてもらって大丈夫です。
フリーゾーンでありつつメインランドでもあると言うハイブリッド型なんてのも中にはあります。
詳しくはご相談下さい^^
税金比較
税金の種類 | 日本 | ドバイ | シンガポール | 香港 |
法人税(地方税などの全て込み) | 35% | 0% | 17% | 17% |
個人所得税(住民税込) | 55% | 0% | 20% | 16.5% |
キャピタルゲイン税 | 20% | 0% | 0% | 0% |
相続税・贈与税 | 50% | 0% | 0% | 0% |
消費税 | 10% | 5%(VAT) | 0% | 0% |
固定資産税 | 1~2% | 0% | 7% | 0% |
上の表を見ながら解説していきます。
法人税
なんと無税です。そうなんです。これがドバイ法人の最大のメリットと言えるでしょう!
*2023年6月の会計年度より、9%の法人税が必要になります。
ただし、年間課税利益が375,000AED(1,300万円)を超えるUAEメインランド企業が対象です。
フリーゾーンは今のところなし!(ただ、今後の情報は要チェックです!ころっと変わる可能性ある為)
とはいえ、企業は毎年ライセンス更新料の支払いが必要なので要注意です。
(80-100万円程度)ま、これが税金みたいなものですね。
年間の利益が1000万以上であれば余裕でペイできちゃいますでしょ。
キャピタルゲイン課税(株式取引・FX・仮想通貨)
さあ、そこの爆益トレーダー諸君に朗報です。株式取引・FX・仮想通貨についてもなんと無税!!!
もうドアがノックされる度に、マルサかも、と怯える必要ございません!!
仮想通貨の利益を隠して申告していないアナタ!!国税に泳がされているだけかもですよ!
追徴額を育ててガッツリ行かれるかも笑
さあ、今のうちに払うものはしっかり払って、ドバイに移住しちゃいましょう!
(逃亡しろ、と行ってるわけではありません。念のため。ちゃんと申告してから移住ですよ。)
ただ、ドバイにちゃんと住んで下さいね。
一応、定説だと年間の3分の2以上を海外で過ごしていおり、メインバンクがドバイにあり、家や車などの所有物がなく日本に居住実態がない、など税務署判断の要素が複数あるようです。
また給料を海外の企業から支払うようにするなど、日本で生活していない実態が必要です。
その辺りは、税理士さんにご相談くださいね。僕はドバイ現地の日本語のできる税理士さん知ってますので、ご紹介もできます。
相続税・贈与税
無税。(詳しくはご相談ください。)
法人設立の費用について
どーん!フリーゾーンの費用は以下です
初期費用 120〜200万円 | 維持費用 80万円〜100万円 |
・政府への法人設立申請費用 ・ビザ費用 ・健康診断/ エミレーツID発行費用 ・サポート費用 | ・ライセンス更新料 ・サポート費用 |
法人設立費用は以下の要素で変動します。
変動要素
・ライセンス数と種類 (ex. Gents hair cutting and hair salon / Classic car trading / Real estate consultancy etc. )
・従業員数
・フリーゾーンの種類(ex. DMCC / MAYDAN / IFZA etc.)
・仲介業者のサポート費用 (20,000AED前後が相場)
従業員数以外それぞれ解説していきます。
ライセンス数と種類
ライセンスというのは、営業許可書みたいなものでUAEではこのライセンスの範疇の中でしか業務をしてはならないという法律があります。
男性向けの床屋だったらGents hair cutting and hair salon、クラッシックカーの輸入販売でしたらClassic car trading、不動産売買コンサルでしたら Real estate consultancyなど。弊社も勿論ライセンスを所有しております!
コンサル業、ツアー業、SNSマーケ、webアプリ開発などですね!
もしアナタの相談するコンサルさんがライセンス(アクティビティ)を持ってなかったらモグリなので、ちゃんと確認することをおすすめします!

フリーゾーンの種類
UAE内にフリーゾーンは45−55種類ほどあり、フリーゾーンごとに価格が異なります。
例えば、DMCCというフリーゾーンはJLTという地域にありますが、比較的高く、一方IFZAというフリーゾーンはシリコンオアシスにあり比較的安くなります。
この辺のフリーゾーン の価格の違いや得手不得手も近日中に記事もしくは動画にしますね!

仲介業者のサポート費用
ドバイで法人設立をするときには、現地のエージェントによる仲介が必要です。
この人たちに払う謝礼がサポート費用というものです。これが業者によってホントまちまちです。
ただ平均的には初年度で20,000AEDという業者が多い印象です。
業者によっては高額のサポート費用をとって法人作って、はい、バイバイ。
生活に関しての相談をしても無視か遅レスか業務範疇外ですと回答。更新時にのみ連絡を入れてくる方々もいらっしゃるようで。。。
ここ重要です!!!
いったんその仲介業者を介して法人を設立しますと、年に一回の更新時に毎年その業者に費用を払わなくてはならず、変更は簡単ではありません。
一年目だけ安くて二年目以降がなぜか高いなんて業者もあるようなのでくれぐれも業者選択には慎重になってください。
イメージや知名度だけに囚われてしまい、しっかり数字を見ないで決めてしまうと、あとで泣きつくことになります。
本当にこのあたりのご相談、多く頂きます。。。
弊社は移住後の生活サポートも責任持ってさせて頂き、サポート費用は15,000AEDでやっております。多分業界最安です。
また弊社ご利用のお客様限定でキャンプツアーのご案内なども無料でさせて頂いてます。
是非、ご興味ある方はご相談ください^^(モンスターっぽい人は即お断りします☺️)
また日本国内のどの企業に頼んでも、結局はドバイの現地エージェントが仲介することになりますので、日本国内にも業者があるようですが、結局割高になり、コミュニケーションも複雑になりますので、やっぱり直接現地の業者に頼んだ方がいいですね。
先日も越して来たばかりのお客様の3才のお子様の急な発熱で深夜に救急病院に同行しましたが、そういう対応ができるのも現地企業の弊社の強みとなっております。
法人設立のプロセス
①事業内容の決定 まずは事業内容を決めます。それによってどのフリーゾーンにするか、どのライセンスを取得するかを決定します。 ②必要書類の準備 お客様はどのライセンスを取るかご決断され、以下の書類をご用意されるだけでOKです! ※必要書類 ・パスポートの写し(スキャンしたもの、またはスマホ撮影でも可。ただし、残存期間6カ月以上、未使用査証欄が見開きで2ページ以上必要。) ・証明写真( 縦:45mm、横35mm、背景完全白、メガネ・宝飾類ははずず、笑顔なし。) ③法人設立完了&電子ビザの発行 必要書類の提出が受理されると、2週間前後で法人が設立されます。おめでとうございます。 その後、エントリーパーミット(入国許可証)を1−2週間で申請し、ドバイに入国して頂きます。 ④健康診断と生体認証 ドバイ入国後は、健康診断と生体認証を行います。 健康診断では、血液検査・レントゲン検査・指紋採取が行われます。 生体認証によって個人情報がエミレーツIDに紐付けされ、携帯電話など各種契約や銀行口座開設に必要となります。 ドバイ入国からVISA・エミレーツIDを取得し正式にUAE民になるには3−6週間程度かかることをイメージしてて下さい。 ⑤法人向け銀行口座の開設 口座開設には時間がかかる場合もあるので、最初に準備しておくのがベストです。 一般的には以下が必要書類になりますが、銀行によって異なりますので、詳しくはご相談下さい。 マネロン対策で法人口座の作成は年々難しくなっております。 仮想通貨取引の履歴のある銀行口座は一発でアウトになる可能性があるので、綺麗な口座を用意してて下さいね。 (個人の銀行口座はエミレーツIDが取得できればサクサクっと作れちゃいます。) 必要書類 ・パスポート(ビザ付き) ・エミレーツID ・会社概要(企業概要、業種、事業提供者、顧客事業説明などをまとめておきます) ・履歴書(英訳したもの) ・銀行明細(直近3〜6ヶ月分の銀行口座の明細書を英訳したもの) ・会社ホームページ |
保険について
ドバイでは新しく作った企業の従業員という立場で、ビザの発行を受けることになります。
従業員という立場上、保険加入は義務ではありませんが、何があるかわからないので加入しておきましょう。
年間1,200AEDほどからなので、日本円で毎月4,000円ほどのイメージです。
勿論グレード上げるともっと高価なものもあります。
こちらも弊社で代行して申し込みできますのでご安心を。
最後に
ふう。以上ドバイの法人設立どうやる?でした。
これを執筆している2023年1月7日現在、新年早々バンバンお問い合わせ頂いております。
これからますます多くの日本人がドバイに移住されていくと思われます。楽しくなりますねー!
一方、日本政府は国民に課税などの負担をどんどん強いるでしょう。距離税、防衛費増加など、たまったもんじゃありませんね。
ご自身の未来、並びにお子様たちの未来をより豊なものにしたいとお考えならば、
ぜひドバイへの進出を検討してみてください!
楽しいですよ、ドバイ。
一緒にもっと楽しくしていきましょう!